霜内石灰軌道訪問記2005

＜併用軌道で撮影＞

それでは皆さん頑張りましょう～の声に後押しされて再び歩き出した。

延々と広がる畑を右手に見ながらノソノソと歩き続けると、その先は砂利道の脇に細いレールが敷かれた併用軌道になっていた。か細いレールは畑と道に沿って雑木林の影にカーブしながら続いている。工場はまだまだ先だなぁ。

それにしても、この辺はいい雰囲気だなぁ。この辺なら好いアングルだなぁ～。

そんな気分で眺めていると、聞きなれたあの音が聞こえてきた。

ドリドリドリ。プワッパパ～ン♪

「おぉい、何だ、まだそんなところに居るのかぁ。」とでも言うように、荷扱いを終えたDLが空の貨車を牽いて戻ってきた。

よし、今度こそ。

慎重にアングルを決めてカメラを構えた。

おぉわっ、早いっ。（汗）

先程、畑の脇で出会った時よりも、飛ばしている感じがする。

自転車並のスピードながら、みるみるうちに近づいて、あっと言う間に通り過ぎていった。

「どうですか？上手く撮れましたか？」

「う～ん、もう一度挑戦したい気分だなぁ。」

「ちょっとファインダー目いっぱいに撮ってしまいましたぁ。」

「確かもう1往復来るはずだよねぇ。」

「でも、あまり遅くなると工場がキツイと思うけどなぁ」

「大丈夫だよ。今度の貨物ホーム行きだけ撮って、工場へ急げば。」

さてどうしましょうか？