霜内石灰軌道訪問記2005

	生きていたホイットコム 「よし、出発進行!!!」 「ほれぇ、ボサァ〜と見ていると、行っちまうぞぉ。プップッ〜♪」 見惚れていた我々は、慌ててカメラを構えてホイットコムを追う。 ノソノソとゆっくりとしたスピードで、ポイントを渡ると一旦停止。我々が撮り終えると、またノソノソと進んで一旦停止。門の外まで出てしまった。
ウ〜、ウ〜、ウ〜、 終業のサイレン鳴り響く。 「ありゃりゃ、チト調子に乗りすぎたかのう。そろそろ戻るぞぉ〜、プップッ〜♪」 正に夢のような体験だった。みんな心行くまでホイットコムとの対面を楽しんだ。来て良かったなぁ。それが共通する想いだった。
＜エピローグ＞ 工場を辞する時間になった。 「今日は大変お世話になりました。ありがとうございました。」 改めて工場長を始め職員の皆さんに御礼を言って深々と頭を下げる。 「帰りは、その先に駅へのバス停があるから、そこから帰ると好いヨ。」 「ディーゼルが検査の時には、コイツが貨車を牽いて動くから、その時にはまた来なさいな。」 手を振る皆さんに向かって何度も頭を下げながら、我々はバス停へ向かって歩いていった。 「いやぁ、充実した1日だったネェ。」 「次回は、もっと走りを撮りたいですね。」 「やっぱり、次はホイットコムですヨ。」 「それじゃぁ、連絡は任せた。」 「その時は、また誘ってください。」 「抜け駆けはダメだヨォ。」 バスを待つ間も、駅に着いても、帰りの列車の中でも、話は全く尽きなかった。 おしまい
最後まで読んでくださいまして、誠にありがとうございます。今回の話を作るにあたって多くのヒントを頂いた、カルタゴサロンの長者丸様始めメンバーの皆様、雑記に書き込んで下さった片岡様はじめ多くの皆様、に御礼申し上げます。調子に乗って「おまけ」も製作しましたので、併せてご笑覧いただければ幸いに存じます。 SPECIAL ホイットコムの動いた日

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